まるでシャボン日記

アラフィフぼっち女の悲喜こもごも

ステイホームの楽しみ1<編み物>

コロナ前は、月1で海外旅行をしていた。
去年の今頃には、台湾への飛行機チケットを持っていたんだけど払い戻され、そこから何度か開国の望みをかけてチケットをとったんけど、台湾どころか、国内線も欠航に次ぐ欠航で…すっかり旅から遠ざかってしまった。

 

仕方なし。

外に行けないなら、内で楽しむしかない。

 

そこではじめたのは、編み物。
え?なんでまた急に?というかんじですが、私が若いころには編み物が非常に流行っていてですね。
「セーターボーイ」なる手編みの教本が毎年出ていて、旬の男優たちがモデルをしていたのです。風間トオルさんや織田裕二さんなんかがセーターを着て、表紙を飾っていましたね。
女子たちは、こぞってセーターやマフラーなどを編み、彼氏にプレゼントしていたものなのです。(いまじゃあんまり考えられないけど、まだ「すてきな奥さん」が女子の夢だった、そういう時代です)。

 

意中の男性もいなければ、人にプレゼントするような腕もない私は、もっぱら自分用に、手編みを楽しんでおりました。
というより、その頃カウチンセーターやらアランセーターやらが流行っていたんだけど、結構なお値段で(5万円くらいだったかな)、自分で編めたらな~という節約精神から挑戦していたような気がする。

 

まーしかし、着られるようなセーターができた憶えはない…ほんとに下手だった。

毛糸も結局いいのは高くて買えないし、いつもお手本とは似ても似つかないしょぼいセーターができてがっかりだったっていう記憶…

 

けれど、編み方だけは今も憶えていて(若いころやったことって忘れないもんだね)、久しぶりに手にとった毛糸でも、なんなく編めた。

というより、なんならキレイに編めるじゃないか、自分!とびっくり。

 

道具がよくなったっていうのもある。
輪針が今は主流で(私が若いころはガチの編み棒)、これが編みやすくて、ぐんぐん編める。

 

まず編んだのは、これ。

dマガジン「すてきにハンドメイド」で編み図をみつけ、お正月のステイホーム中に一気に編んだ。

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緊急事態宣言中の1月に編んだハンドウォーマー。NHKテキストより


「結構うまいじゃん」と家族にほめられ、インスタにあげたら友人にもほめられ、調子にのった(笑)

 

次はなんか大物を編んじゃおうかな〜と書店に出向き、「ほぼ日」で人気のミクニッツさんのベストブックに出会った。

その可愛さに、これだ~!と、三國ワールドへ一気に突入。

変な言い方だけど、手編み感がないというか…そのデザインに、「編んでみたい! そして着てみたい!」と思わされた。

 

早速、楽天で毛糸と編み棒を調達し、緊急事態宣言中に、カーディガンとセーター、2枚も完成させてしまった。

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三國万里子さんの「冬の日の編みもの」からカーディガンとセーター


我ながら、調子の乗り方がすごい(笑)

 

ちなみに、ミクニッツ作品は、イギリスのジェイミソンズという糸やミクニッツオリジナル糸を使っていて、なかなか糸の入手が困難。

で、「ほぼ日」のお高いキットを買うしかないんだけど、そこまでお金かけてもな~、という心の声が…(だって、セーター2万円くらいするんですよ…もちろん材料費だけで)。


で、上の作品は、三國万里子時代の文化出版局の本「冬の日の編み物」から編みました。

文化出版局時代の糸は、パピーとか日本の会社のものなので、楽天とかで簡単に買えるし、比較的お手頃(セーターで7千円くらいかな)。

ま、セーターなんか、もはや買ったほうが安いんですけどね。

 

でも、編み物っていいんです。

編み物すること自体がいい。


なんだか頭空っぽにして集中するから、精神統一というか、ちょっと落ち込んでたり精神が不安定でも忘れられるし、コツコツやってれば作品が出来上がるから、達成感もある。
コロナのニュースみながら酒飲むよりは、ずっと精神にもよさそう。

それに、毛糸って触ってるだけでも癒されるんですよね。

 

ということで、まだまだ毛糸との旅は続きそう。

もう春だけど…。

 

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結局、ミクニッツのキットを買った件…