まるでシャボン日記

アラフィフぼっち女の悲喜こもごも

おばさんと海2

湘南に住みたい。

でも気後れしているという話を書いた。

が、まだ諦めてはいない。

いつか海のそばに住みたい。

ということで、また鎌倉に遊びに来てみた。

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ひとり旅にはもうだいぶん慣れてきた。

それでもいつも困るのは、ごはんである。

鎌倉では、まだごはんでいい思いをしたことがない。

グルメの街、海鮮の美味しい街だというのに。

 

今度こそはと、今回は尊敬しているライター赤澤氏の鎌倉ガイドブックを手に向かったのに、結局、どこにも入れずじまい。

紹介されているお店に足を運んでみるのだが、どうも足がすくむ。

なんなんでしょうね、あれ。

入ってみたいのに、どうも勇気が出ない。

歩いて歩いて、地図を片手にようやくたどり着いたのに、足を踏み入れずに素通りしてしまうという…。

なにしてんだろう、自分。

 

ひとり旅の難しさは、何と言っても、このメシ屋を探すという行為だと思う。

観光名所とか美術館とか、街歩きはそこまで困難ではないし、十分に楽しめるのに、一人でメシ屋に入るというのが、時々ほんっとーにハードルが高い。

 

国にもよる。

台湾とかシンガポールなんかは比較的ハードルは低い。

なぜなら、屋台飯が基本だからだ。

屋台は一人で入っても、無問題。

だいたいメニューは一つ二つしかないから、注文しなくても出てくるし、一人で食べている人も多いので、気後れすることもない。

 

アメリカやヨーロッパは、基本的に外食はカップルや家族でする文化だから、一人はなかなかハードルが高い。

でも、パリなんかは美味しいパンがいっぱいあるので、パンやらパテやらを買い込んでホテルの部屋で食べると楽しい。

 

日本は結構入りにくい店が多い気がする。

外国人には難しいんじゃないだろうか。

寿司はまあ、回転寿司なら入りやすいかも?

あとはラーメンとかはいいかもだけど、実は高級店に一人は外人さんもハードル高いんじゃないだろうか。

なんだろうな、敷居が高い、ってやつ? 人選びそうな感じというか。

日本って、作法の国だからかなあ。

 

孤独のグルメのゴローさんみたいに、スーッと店に入れる人はいいな、と思う。

(なんかあれも、孤独のグルメ道っていうか、やっぱり作法があるような笑)

基本的に、男性の方が一人でお店に入るハードルは低いんじゃないかな。

男性は一人で入るのにそもそも慣れている。

牛丼とか、そばとか、ラーメンとか、だいたい男子ってのは一人飯をするもんなんだよね。

赤ちょうちんとか一杯飲み屋とか、立ち飲みとか。

 

昔のドラマで、「29歳のクリスマス」っていうのがあった。

主人公の山口智子が、赤ちょうちんで飲んでいると、男友達のぎばちゃん(柳葉敏郎)に「女がこんなとこで飲んでんじゃねーよ」とか言われる。

山口智子は、「男がしたいことは女だってしたいんだようっ」って言い返すのだ。

あれには共感した。

女だって、男みたいに、帰る前にいっぱい飲んで帰ったり、マスターや隣の人と、どうでもいい話をしたりしたい。

けど、やっぱり女にはなかなか難しい。

孤独のグルメ道からは入門を許されていないような気がする。

 

でも、最近は、女の孤独のグルメも、受け入れられつつはあると思う。

長澤まさみが一人寿司屋のカウンターに座っているCMもあるし、

女のひとりメシ事情もよくなっているんじゃないかな。

 

そうね、思い切って入っちゃえばいいんでしょうけどね。

スマートに一人ごはんしている年配の女性なんかを見かけると尊敬します。

もっと経験値あげたいな。

 

ひとり旅修行は続きます。

(って、修行しなくても、気楽に好きに歩けばいいんでしょうけどね)