石田ゆり子さんがどこかで、「お金って紙の束だから、経験に変えていきたい」と話していた。
ちょっとだけ、お買い物への言い訳?(笑)なーんて思ったけど、確かに、そうだな、と思うところも大いにある。
配偶者も子どももなく一人で生きていると、老後ってかなり心配だ。いきおい、貯金をしたくなる。
実際、老後の試算によると、二人世帯より一人世帯の方が出費は大きくなる傾向にあって、年金暮らしではきつくなるらしい。
考えてみれば、老後でなくてもそうか。
一人暮らしより二人暮らしの方が、何かと効率は良い。家にしても家財道具にしてもシェアできるわけだし。
もちろん、どちらかが専業主婦(夫)の場合は、年金は少なくなるかもだけど、これが共働きなら、年金だけでもわりと余裕で暮らせそうだ。
けど、一人だと、住居も生活費も割高になりがち。
だから、ちゃんと蓄えとかないと、年金だけじゃ食べていけないかもなあ、と思う。
子どもがいないってことは、早めに老人ホームに入るってこともあるだろうし。
そうなると、入居費はかなり高くなるだろうし・・・などと考えると、お金が足りるだろうかと不安になってしまう。
だから、石田ゆり子さんのように、お金はただの紙束、とまでは言えない。
持っていたら安心にはなるし、やっぱりそれなりに備えは必要だろうと思う。
宵越しの金は持たねえ、と言うほど、いさぎよくはなれないかな。
けど、確かに、あんまりにも貯金ばっかりして、今を楽しめなかったり、人生経験を削っているのだとしたら、つまらないな、と思う。
さじ加減がむづかしい(笑)。
FPの先生に聞いたところによると、貯蓄は、10%はした方が良い、という。
だから、まあ、なんとか10%は確保して、あとは使ってしまう方がいいのかな、というのが最近の結論だ。
持ってれば持ってるほど安心っちゃー安心だけど、その分、経験を犠牲にしているのは確かだ。
アラフィフになると、自分の体力の衰えに驚くことが多い。
若い時のようには体はもう動かないな、と実感するようになった。
だったら、体が動くうちに経験できることをした方がいい。
例えば、サーフィンとかテニスとか、今がギリギリかもしれないな、と思うし。
秘境に行くのだって、最後かも。
ひとり旅とか、海外のエアビーに泊まるとかだって難しくなるかも。
お洋服だって、似合わなくなってくるものもあるだろうし。
着ていくところもなくなってくるかもしれない。
そう思うと、やれるときにやっとけ、買える時に買っておけ、とも思う。
資産100億円以上のお金持ちの人に会った時に、買い物の極意を聞いたら、「迷ったら買え」だと言われたことがある。
やる後悔よりも、やらなかった後悔。
買う後悔よりも、買わなかった後悔。
やらなかった、買わなかった後悔の方が大きい。
って、ことかな。
というわけで、私は今、ちょっと高いものを買おうとしている。
その話はまた!
☆参加中です