まるでシャボン日記

アラフィフぼっち女の悲喜こもごも

アラフィフ、セカンドハウスを借りる

子ども部屋に住んでいる。

 

かりそめだったはずの出戻り実家暮らしがいつの間にか長くなってしまった。

会社員の私にとって、実家暮らしは快適だった。

何しろベテランの専業主婦が家にいるのだ。

掃除洗濯料理と、全て甲斐甲斐しくやってくれるから、家事負担はほぼ0。

しかも、恋人や配偶者でもないから、残業しようが飲みに行こうが、深夜になろうが、大して文句も言われない。

仕事をするのに、こんなに恵まれた環境はない。

 

けれど、やっぱり子ども部屋なのである。

 

それを思い知らされたのが、今度のコロナのステイホーム。

私の暮らしの場は、ここ、子ども部屋が全てになった。

 

コロナ前は、海外旅行に月に1回出かけていた。

それは、子ども部屋からの脱出だったわけだが、それもできなくなってしまった。

 

このまま私は自分の家を持たず、母の家であるここで、母の介護をして終わるのか、と暗澹たる気持ちにもなった。

母が90歳まで生きるとしたら、あと15年、私も60歳を超えてしまう。それまでずっと、子ども部屋

母を大切に思う気持ちはあっても、自分の人生の虚しさに絶望しそうになる。

 

「自分の人生なのだから、親を捨てても自分の人生を優先するべき」。

そんな風にあっさり言う人もいるけど、とはいえ、やっぱり75歳の母を一人置いて、いまさら出ていく、という選択をするのは難しい。

 

それで、不意に思い出したことがある。

10代の頃、友人のうちの別荘へ遊びに行ったことがあった。

彼女に、「別荘を持ってるなんてすごいね」と言ったら、友人はこう答えた。

「うちは同居だから、お父さんがお母さんも自分の空間が欲しいだろうからって別荘買ったんだって」

その時は、ラブラブなご両親だな、と思った記憶があるのだが、今思い返すと、そうか、同居するしかない、とか、独立するしかないとか、極端じゃなく、お父さんはどっちも成立させる手を考えたのだな、と気づく。

 

そうだ。私も、セカンドハウスを持てばいいのだ。

母との暮らしと自分の空間、両方持ったっていいじゃないか。

ここしかないと思い込んでいたけれど、別に家は一つじゃなくてもいい。

 

そう思ったら、目の前が急にひらけた。

いきなり別荘を買うほどの度胸もお金もないが、好きな場所に賃貸で部屋を借りよう。

お、わくわくしてきた。

場所はどこにする? 海の見える街はどうだろう?

どんな部屋を借りる? OKUDAIRA BASEとか流行りのユーチューバーみたいに古いアパートを改造するのもやってみたい(できるかな?)。

ハンス・ウェグナーのソファ欲しいな。バルミューダーの掃除機も使ってみたい。

高山ひろみさんみたいに一人でのんびり料理もしたい。

プロジェクターで映画鑑賞はどうだろう。

友だちも来てくれたら嬉しいな

 

どんどん気持ちが前向きになった。

 

母には悪いが、どんなに献身的に親が面倒を見てくれようとも、子どもの望みは、いつだって自分らしく生きることなのだと思う。

それは仕方のないことだ。悪いなんて思わなくてもいいんだ。

 

それで今、湘南に部屋を借りようと動いている。

コロナ禍、移住する人も多いらしく、なかなか難航中なのだが、そろそろ目処がつきそうだ。

その話はまた!

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