あと1話で終わりなのか。『大豆田とわ子と三人の元夫』。
9話では、オダギリジュー演じる新たな夫候補がついにプロポースして・・・なのだが、とわ子はやっぱり彼との結婚を選ばない。
あんなにときめいた、好きな相手で、望みはすべて叶えられそうなのに。なのに。
どうしてだろう?
寂しいのはやなんだよね。
ひとりぼっちは嫌なんだよね。
自分で生きていきたいんだよね。
自分で好きだと思える自分でいたいんだよね。
どっちもあって、どっちもほんとで、それが、どうしても両立しない。
それで、どうしても、なぜか、いつも、一人になってしまう。
パラレルワールドの向こう側では、いつだって、あったはずの夢がある。
結婚して、子どもがいて、喧嘩したり病気したり、いろんなことがあっても、ずっと家族でいる世界。
得られなかった世界。
あったはずのもう一つの世界。
アラフィフにもなると、あったはずの今が身につまされる。
あの時ああしてたら、あの時こうしてたら、違う世界に今いるだろう、と。
けれど、もう時は戻せない。
起こったことは消せない。
どうして離婚しちゃったんだろう。
どうして彼と別れちゃったんだろう。
私にもいろんなどうしてがあるけれど、新しい王子様の隣で笑いを消した、とわ子のあの顔がその答えだったような気がする。
違うんだ。
それは違うんだよね。
違うんだよ。
憧れの建物に、住みたいんじゃない。
憧れの建物を、作ってみたいんだ。
かごめを、失くした友達を忘れて、逃げてしまいたいんじゃない。
彼女を、彼女の死を抱えて、人生を一緒に生きていきたいんだ。
9話の最後、とわ子は、松田龍平演じる八作に、「(かごめと)3人で生きていこうよ」と言う。
八作はかごめが好きで、とわ子は八作が好きで、それで、「3人で生きていこうよ」。
それしかない、ってこともある。
みんな、ひとりぼっちだけど、どうしようもない。
最終話、とわ子はどうなるんだろう?
どうするんだろう?
それにしても、もう最終話だなんて。
ずっとずっと、私と一緒に、どうしようもない人生を歩いてほしいよ、永遠に。
シナリオ本が出てるみたいなので、買わなくっちゃ!
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