まるでシャボン日記

アラフィフぼっち女の悲喜こもごも

桜庭一樹『少女を埋める』

ドラマ「ミステリと言う勿れ」の初回、伊藤沙莉さん演じる女性刑事に、主人公の整くんが

「あなたが警察組織にいる理由は、男だけの組織だと起こる、不正やごまかしを見張るためだ」

と言うシーンがあった(セリフは記憶によるもの)。

 

女性は職場にあって、男同士の関係(仲良しクラブ・ボーイスクラブ)の外にいるから、正論を持って不正を正せる可能性がある、ということだと思う。

そんな役割を押し付けられるのは面倒ではあるが、確かにそういう面はあると私も実感する。

男性同士でなんとなく決めて、なんとなく言わないで隠したり、なんとなく問題をやり過ごしたり、ミスをかばいあったりして、あとからどうしようもなくなっていくのを何度も見たし、あげくにその後始末をさせられたことも何度もある。

 

桜庭一樹さんの最新作「少女を埋める」の帯にはこうあった。

 

「出ていかないし、従わない

因習的な故郷に、男性社会からのいわれなき侮蔑に、

メディアの暴力に苦しめられた時に、

「わたし」はいつも正論を命綱に生き延びてきたーー」

 

桜庭さんは近年、フェミニズムに傾倒してきたと思うが、

やはり桜庭さんも、「正論」を武器に生きてきたのか、と合点がいった。

女性は男性の「談合」に対して、「正論」で戦うしかない。

 

人事の季節、ポジション争いに巻き込まれはしても、

私の考えた最適だと思われる組織図は無視され、

「俺の仲間」を間に挟み込んでくる不合理に、ため息が出てしまう。

「正論」は「談合」の前に倒れた・・・。

でも、それでも、戦うときには戦わなくては。

桜庭さんの戦いを見習って、しつこく、諦めずに、とも思う。

 

家父長制の権化のような某国のリーダーはとんでもないことをしでかすし。

ああ、「風の時代」「女性の時代」の到来は一体いつになることか・・・

 

 

話は変わりますが、

ロンドンに行った時に、ちょっと一杯の時に必ず出てきたチーズクラッカー。

大好きで忘れられない味だったのですが、無印良品でそっくりな味を発見!

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無印良品で見つけたチーズクリスプ

他にもチェダー&オニオンなど、味のバリエあり。

シャンパンやワインにぴったりのおつまみ。

(もうお酒はほとんど飲まないけど・・・)

 

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