まるでシャボン日記

アラフィフぼっち女の悲喜こもごも

才能とは、己を信じること

NHK「朝イチ」に、脚本家の大石静さんが出ていた。

御歳69歳になるそうだが、シャキッとした背筋にキリッとした表情。生き生きと精力的に仕事をされている様子で、

「テレビ局の人は若い方がいいと思っているけど、そんな考えぶっ潰しましょう!」

と気炎を上げていた。

「家売るオンナ」「セカンドバージン」「7人の秘書」といった力強い作品そのまんまの人だった。

 

才能っていうのは、己を信じること。

大石さんを見ていて、そう感じた。

大石さんは、「フリーランスでやってきた」ということについてもおっしゃっていたけれど、女一人、筆一本だけを手に生きてきた気合が全身にみなぎっていた。

自分を信じて貫くこと、それを才能っていうのじゃないだろうか。

 

サラリーマン根性が染み付いていると、「どうせ才能ないし」という言葉が出てきてしまう。

何かしようとしても、逃げ込む場所があるから、そんな言い訳をするのだろう。

一人でやっていたら、そんな言い訳は通用しない。やるしかないのだ。

 

 

それにしても、朝イチで流れた「セカンドバージン」の鈴木京香さん、今見ても、本当にかっこいい。

女を捨てて生きてきたと言いながら、胸の開いたシャツに太いベルトをしめ、封印仕切れない女を感じさせる。

年下の彼との恋に迷いながらも、貫くと決めてからは、なんとかする!と前に進んでいく。

その姿に、不倫の恋なのに、つい応援してしまったものだ。

 

そういえば、前の会社の上司で、10歳くらい上の女性がいた。

アラフィフになっても、少女のような服装でミニスカートを履いていた彼女は、子会社の社長にまでなっていた。

みっともない、ダサい、恥ずかしい、と私は陰口を叩いていたのだが、今になってみると、己を貫く強さだったのだと唸ってしまう。

みっともない、と言う私の方がみっともなかったと今は思うし、若いって、本当に何にもわかってなかったんだな、と思う。

 

周りからの評価なんて、なんとかする!やるしかない!という人の前にはなんの意味もない。

 

誰のことでもなく、自分を信じる。

肝に命じたい。

 

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葉桜に、遅れて咲いていた桜の花