まるでシャボン日記

アラフィフぼっち女の悲喜こもごも

全身麻酔で親知らずを抜いた話

親知らずを抜いた。

ずっと痛くもなかったから、抜かなくてもいいかなーと思っていたんだけど、久しぶりに歯科検診を受けたところ、痛くなくても抜いたほうがいいと言われたのだった。

「今のうちに抜いておいた方がねえ、おばあさんになってからだときついからねえ」

と、歯医者さんのこの一言で決意。

 

しかし、ほぼ埋没歯で、普通の歯医者さんでは抜けないとのことで、紹介状をいただいて、口腔外科で手術ということになった。

 

まあ、日帰りでもできるようだったけど、どうも怖いのと、入院できるならしたほうが、家で何かあるより良いだろうということで、全身麻酔で手術、3泊4日の入院ということになった。

会社では、大袈裟だろう、みたいな反応をする人もいたのだが、こればっかりは人によるというか。

2分で抜けたよ、という人もいるけど、私は違うらしいんで!と、強行に休みを取った。

とはいえ、大したことないはずとは思っていた、自分でも…。

 

が、しかし、結論から言うと、思ったよりは大変だったし、入院してよかった。

 

手術前日は、食事、水を時間で区切ってやめていき、準備して寝るんだけど、結構緊張するし、なかなか眠れず。

朝は、手術に呼ばれるまで、水も飲まずにひたすら緊張(笑)

そして、呼ばれたら歩いて手術室へ。自分で手術台に登るんだけど、これが本格的に手術室(当たり前だけど)なので、うわーこれからどうなるんだろう…と一気に不安に。

「はい、眠くなりますからねー」

そう言われて点滴が入ると、次の瞬間!

「終わりましたよー」

である。

 

で、いきなり口にものすごい違和感が来る。

痛みはそれほど感じなかったけど、ガーゼが入ったまま顔に拘束帯みたいなのを巻かれてるからきつい。

 

午前中に終わった手術の後、夕飯時には、ガーゼはとってもらえて、おかゆも出た。

けれど、とてもじゃないが、食べられなかった(がっつり食べられる人もいるらしい)。

夜には、8度くらいの熱が出てしまっていた。

それでも、痛いという感覚はそれほどでもなく、麻酔がまだ効いているせいか、早々に寝てしまった。

 

次の日は、頭の拘束帯みたいなのも外れて、熱も下がり、だいぶ気分も良くなっていた。

朝ごはんのおかゆもなんとか食べられたけど、喉が尋常でなく痛くてきつかった。

喉が痛いのは、人工呼吸器を入れたせいらしい。

 

とはいえ、腫れは想像よりも少ないし(軽くこぶとり爺さんみたいにはなる)、痛みもコントロールされているのかすごく痛いということはないから、全身麻酔手術の方がいろんな意味で負担はやはり軽いような気がした。

 

けど、一番、あっちゃーっと思ったのは、麻痺だ。

手術前に、いろいろリスクの説明もあるけど、だいたいそんなの「まれ」ってやつなんでしょ〜?と思いがちだ。

しかし、まあ、あるかもね、って医者がいうものに関しては、起こるかもと思っておいたほうがいいかもしれない。

 

私の場合、下唇付近の麻痺が残った。

しばらくすれば改善するものではあるらしいけど、少しショックだ。

歯医者で麻酔を打った後のような感覚が1週間経った今でも残っている。

3ヶ月くらいかかるかも、とのこと。

 

けど、3泊4日の退院後は、そのまま会社へ出社して、締め切りまでこなした。

そして、長年なんとなく気になっていた宿題みたいなことを終わらせると、それはそれで気分的には清々しい。

 

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桜の木にさくらんぼが!(本文と関係のない写真ですみません)

それにしても、なるべく若い時にやっておいた方がいいこと、か。

他にもありそうだなあ。