まるでシャボン日記

アラフィフぼっち女の悲喜こもごも

FIREについて考えてみた2

FIREという考え方について、ちょっと前に書いた(→こちら)。

「経済的自立を果たして、早期にリタイアする」という考え方だ。

 

あれから、自分もFIREまたは、サイドFIRE、セミリタイアなどについて実現可能か、検討してみた。

 

まずやったのは、自分の全財産を調べること。

転職はしたけど、ずっとサラリーマンだった私は、ほとんど通帳を見るということをしておらず、残高そこそこあるから、ま、いっか〜」と、一体いくらあるのか全くの無頓着だったのである…。

節約や貯蓄の記事も作ってきたのに、まさに「紺屋の白袴」。

 

さて、通帳を掘り起こし、ネット銀行のアカウントを全部探し出し、調べた結果…

車もマンションも買ってなくて、子どももいないから、まあ、それなりの金額だった。

さすがに20年以上働いたからなあ〜と、しみじみ。

が、もちろん、老後資金に十分とはいえないし、不動産なんか買ったら、一気に0円になるような金額だった。

 

FIREするには、資本の4%で暮らすのが基本なので、逆算すると、年間支出の25倍の資本が必要ということになる。

例えば、年間400万円で暮らしているとしたら1億円の資本が必要、という計算。

逆に、生活を小さくしていけば、FIREはどんどん近づく。

半分の年間200万円で暮らせれば、資本は半分の5000万円でFIREできる。

 

FIREの肝はまさにそこで、持っている資本に合わせて、生活を小さくすることが大事。

 

というところまで考えたところで、私はやっぱりFIREはできないし、目指さ(せ)ないかな〜と思った。

 

一つは、生活のダウンサイジングも、わびしい気がするから。

年間200万円(月額16万円強)くらいで暮らそうとすれば暮らせる気もする。

多少ボロアパートでも、節約料理でも、安い服でも、結構楽しんで暮らせると思う。

旅行だって、バックパックの貧乏旅行なら、行かれるかもしれない。

けど、それは「若ければ」という条件付きなんじゃないだろうか。

体力的に、駅から遠かったりセキュリティのないアパートには住めなくなる気がするし、貧乏旅行もガシガシ歩けないから厳しい気がする。

逆に、まだ元気なうちに、少しお金がかかっても、楽しんでおきたいことはたくさんある。タクシー乗ってでも行かれるなら、どんどん秘境にだって行ってみたい。

逆に、もっと歳をとってしまえば、体力的に行かれるところもなくなって、必然的にミニマルな生活になるのかもしれないけど。

 

二つ目は、組織で働くことの面白さもある気がするから。

会社にいると、理不尽なことをさせられることもあるし、自分の思想に合わない仕事もなくはない。

けれど、やりたいことを会社のお金でやらせてもらえるという面もある。

自分一人じゃ絶対できないような大きな事業の立ち上げを経験できたり、会社の名前を使うことで、会いたかった人に会うこともできたりする。

もちろん、フリーの立場でもできるかもしれないけど、決定権があるのはお金を出す方の会社のことが多いし、その社員の方が決定の場にいられる確率は高い。

 

力のあるフリーランス個人事業主なら、逆に、会社から資金を引き出して、やりたいことを実現するということもできるだろう。

けれど、そこまで到達するのに必要なのは、やっぱり経験だ。

親が実業家や社長業なら、もしかしたら、そこをすっ飛ばせるかもしれない。

でも、自分で事業をやる経験を間接的にでも見たことがないなら、やっぱり一度は会社員になって経験を積む方がいいんじゃないかという考えだ。

もちろん、十分経験を積んだと思ったら、その時独立すればいい。

 

というわけで、仕事が面白いと思えるうちは、会社員でもいいし、独立して稼げそうになったら独立してもいい。

そこそこの資金があって、まだまだやりたいこといっぱいのアラフィフの今の時期なら、お金と時間のバランスをとりながら、キャリアを生かしたサイドFIREが現実的かな、と。

 

そして、FIREという考え方を知って一番よかったのは、ある程度のお金を持っていればなんとかなる、とわかり、会社での振る舞いを変えられる、ということ。

やめてもなんとかなる、と思うだけで、発言しやすくなったり、どうしても嫌なことは拒否することもできるようになる。

 

そういう意味で、きちんとした資産把握、投資、仕事へのスタンスなんかを確認するのは非常に大切だと思った。

変な詐欺にもあわないように、しっかり財布の紐も閉められるし。

 

FIRE本は、自分のお金と仕事へのスタンスを考えるのに、ものすごくいいきっかけになった。

まだまだ模索中だけど、自分の人生を十分満喫できるようにプランをたてておきたいと思う。

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まだまだ階段を登ります


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